モグラは土の中に住んでいますが、どのような場所を好んで住んでいるのでしょうか?
また、モグラは日本に5種類ほど生息していますが、それぞれ生息している場所が違うようです。
ここでは、モグラの生息場所についてご紹介します。
モグラの生息場所
モグラは一般的に、土壌層が発達していて、トンネル網を構築して十分な餌を得ることのできる場所であれば、幅広い環境の下で生息できる動物だそうです。
モグラは海岸付近から標高1000m前後の山岳地帯に分布しているようです。
まれに高山の草原地帯に見られることもあるようですが、一般的には土壌層が深く土壌の粒子が微細で、含水量の多い、標高の低い平野に多く生息しているようです。
日本ではそのような場所がほとんど耕作地になっているため、水田や畑で見られることが多いようです。
モグラの苦手な場所
モグラは土の中で生活していますが、カラカラに干からびたような土は掘れない、またそのような場所には餌にしているミミズが生息していないため、干からびた土地には生息していないようです。
また、湿った土でも粘土質の土にはモグラがいることが少ないようで、こちらも穴を掘るのが難しい上に、餌のミミズの量が少ないためなのではないかと言われているようです。
さらに、北海道にはモグラがいないそうです。
冬寒すぎて餌が捕れなくなってしまうのでしょうかね?
不思議です。
場所によってモグラの種類が違う?
日本のモグラで分布している範囲が広いものが、アズマモグラとコウベモグラの2種類になります。
コウベモグラは西日本に生息し、アズマモグラは主に東日本に分布しています。
この分布の境界線は中部地方にあり、以前はフォッサマグナのせいではないか、などの噂もあったようですが、それはあまり関係ないらしく、コウベモグラが少しずつ東側に生息域を広げつつあるようです。
アズマモグラが大陸から日本全土に生息域を広げ、あとから来たコウベモグラも徐々に生息域を広げているようです。
その他のモグラ
アズマモグラよりも先に日本に住んでいたと思われるモグラが、ミズラモグラです。
このミズラモグラも住処を追われたのか生息域が減少し、山地などに隔離分布するようになってきたようです。
また、佐渡島にはサドモグラと呼ばれるモグラが、越後平野にはエチゴモグラと呼ばれるモグラが生息していますが、どれも徐々に個体数が減ってきているようです。
まとめ
日本のモグラは、北海道以外のほとんどの場所に生息しているようです。
主な生息場所としては水田の畔、畑、野原、雑木林などが多いようです。
また、西日本にはコウベモグラ、東日本にはアズマモグラと生息している種類が異なり、佐渡には固有のサドモグラなどがいるようです。
コウベモグラは勢力を拡大中とのことなので、いつか日本全土にコウベモグラが生息して、アズマモグラが絶滅の危機に、なんてことになるかもしれませんね。