日本にいるモグラは、どの種類も日本固有または日本特産のモグラです。
モグラとは「トガリネズミ目」に分類され、それはまた「トガリネズミ科」と「モグラ科」に分かれているそうです。
そして「モグラ科」の中には「17種類の属」が含まれているとのことです。
その中には海外に生息するものも含まれ、生息地域が限られる個体もいるといいます。
今回は、日本国内に生息するモグラの分布について、調べてみます。
目次
全世界のモグラ科に含まれる「17種類の属」
[日本]
・ヒメヒミズ属
・ヒミズ属
・モグラ属
・ミズラモグラ属
[海外]
・13種類の属
日本国内に生息する「4種類の属」
モグラ科ヒメヒミズ属
●ヒメヒミズ(ヒメヒミズモグラ)
本州、四国、九州の高い山で、浅めの地中と地表の両方で活動
モグラ科ヒミズ属
●ヒミズ(ヒミズモグラ)
本州、四国、九州のほか、五島(ゴトウ)、隠岐(オキ)、対馬(ツシマ)の比較的高い場所にある森林や、その周りで、浅めの地中と地表の両方で活動
モグラ科モグラ属
●アズマモグラ
本州の中央部から北方と、中国、四国や近畿の山地に孤立して生息
●コウベモグラ
本州の中央部より西方(低地)と、四国、九州、種子島、屋久島、隠岐、対馬など
●エチゴモグラ
新潟市を中心に越後平野一帯で、地中に生息
●サドモグラ
佐渡と越後平野で、水田やその周り、草むらなど比較的軟らかい土にトンネルを掘って生息
●センカクモグラ
1991年に新種として認定されたが、魚釣島で捕まえた個体1体だけの標本があるだけ
モグラ科ミズラモグラ属
●ミズラモグラ
本州の中央部から北や中国地方の山地で生息しているらしいが、確認数が少なくデータがない
まとめ
日本に生息するモグラ科のモグラやヒミズは、どれも日本固有種でした。
また個体のほとんどが「絶滅のおそれのある種」に指定され、保護に乗り出す団体ができたり、保護に対する呼びかけが行なわれたりしている様です。
なかなか人目につかない種類もいるので研究が進まずデータが少なく、実態がつかめない種類もいる様です。
そのために保護が遅れることになり、実際の数がつかめていない個体もいるとのことです。