アニメや漫画などではサングラスをして、土建屋スタイルで登場のモグラさん。
つるはし片手にあっという間に穴をほる、なんてシーンがありますね。
でもこれって本当でしょうか?
本当のもぐらが土を掘り進むスピードはどれくらい?
野生生物の研究データによると、一分間に約30センチ掘り進むということです。
イメージとしては、カタツムリの移動スピードと似ています。
では、そのスピードで一体どのくらいの長さのトンネルを掘るのでしょうか。
平均的なトンネルは、地面から40センチくらいの深さで四方に50メートルくらい掘ります。
ではモグラはのろまな生き物なの?
けっして動作がおそいということは無いようです。
モグラは掘削のために非常に多くのエネルギーを必要とします。
そのため、多くのエサを捕獲して栄養をとらねばなりません。
体重の四分の三は食料が必要ということですから、大食らいですね。
そのような状態ですから、トータル200メーターの長さはのろまで生き残っていけません。
よって推察されるのは、一度作成したトンネル内の移動は高速移動できるのではないかということ。
しかし、この疑問はもぐらがトンネル内に食料貯蔵庫を作っていることで解決されています。
つまり、ゆっくりしか動けなくとも十分な食料があれば生きていられるのです。
よって、移動の速度は速いわけではないです。
トンネル内はどうなっている?
モグラの作ったトンネル内の構造はどうなっているのでしょうか。
最深部、中間部 表層部という感じで水平に3本くらいのトンネルを掘ります。
それぞれに垂直につながるパイプがあり、要所要所に食料貯蔵庫やトイレ、巣を作っています。
この構造物は縄張りも兼ねています。
モグラは群れを形成しない野生生物で、繁殖のためくらいしか他のモグラと交わりません。
他のモグラや鼠が侵入すると、交戦して追い出してしまいます。
まとめ
モグラが土を掘るスピードは分速で300ミリほどです。
発達した爪で掘り進みますが、土壌により硬い地層もあるためスピードは早くはありません。
しかし、モグラ自体は動作が遅いわけではなく、地上からモグラ塚への逃走時は俊敏です。
つまり、土を掘るスピードは遅いけれども、ダッシュ力はあるのです。