もぐらがあちこちに穴を掘ってしまい、迷惑しています。
対策したいけれど費用はかけたくないし、大変そうです。
簡単に追い払うには彼岸花がいい、と聞きます。
本当のところはどうなのでしょうか。
もぐら対策として彼岸花は有効?
はっきりいって有効ではありません。
効果が無いならなぜ、彼岸花がいいというのでしょう?
その考えはこうです。
彼岸花の球根を畑や田んぼの周辺に植えれば、もぐらは近寄ってこない。
なぜなら、彼岸花には毒があり、嗅覚の発達したモグラはそれを嫌がる。
だから対策になる、というのが理由です。
しかし、モグラは植物にはまったく関心がありません。
興味があるのは、その近くにいるミミズや幼虫を食べることです。
ですから、毒をもった植物があろうが避けてしまうだけなのです。
彼岸花があっても対策にはならず、モグラ塚の出現を防ぐことはできないのです。
これはむかしに、ある書籍の中で書かれていたことが始まりなのです。
その本では、田んぼのあぜにもぐらが穴を開けたとあります。
そのあぜの周辺に彼岸花の球根を植えたことで、あぜに穴が開かなくなったというもの。
それを読んだ誰かが、もぐらを追い払う効果があると思い込んだのです。
書かれている事実は、穴が開かなくなったというもの。
そのために、もぐら退治ができたとは一言も書いてはいないのです。
穴が開かなくなったのは、おそらく偶然にエサのミミズがいなくなったためでは?
いずれにせよ、事実、農家の方や家庭菜園をされている方は役には立たないと言っています。
では何がもぐら対策になるの?
もぐらが本当に嫌な匂いの忌避剤(きひざい)が手軽で効果的です。
ペッパー、辛子が成分のものや、ニンニク系のものなどがあります。
どれもにおいが強く、人もいられないくらいの忌避剤です。
大事な場所に近づけさせない、というなら十分な効果があります。
まとめ
もぐら予防に彼岸花を周辺に植えることは、ほとんど効果がありません。
マンジュシャゲは毒性のある植物ですが、もぐらは植物に関心がありません。
嗅覚が鋭いために臭いで避けて通ります。
しかし、そこにミミズがいるならば臭いよりも食欲が優先されます。
よって捕食対象がいるならば、毒物を回避したうえで活動するのです。
本当の対策としては、この行動を逆手に取って周辺に忌避剤を設置するのです。